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● 例 題
次の文章の【 】に当てはまる文として、最も適当なものはどれか。
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人間に本能的恐怖なるものが存在するかどうかは知らないが、人間が感じる恐怖のほとんどは自我にかかわるものである。
すなわち、人間は自我に組み込めないもの、自我の安定を乱すもの、自我を崩壊させる危険のあるものを恐れる。
したがって感じる恐怖は必ずしも現実の危機に対応していない。
人間のもっとも大きな恐怖の一つである死の恐怖を考えてみよう。
動物だつて、自分より強い他の動物が襲いかかってきたというような現実に差し迫った死の危険に恐怖を感じて必死に逃げるであろうが、動物は死そのものには恐怖をもっていないであろう。
人間は、現実に何の危険も差し迫っていなくても、自分がついかは死ぬであろうことを恐れる。
たいていの人間にとって、死とは【 】。
(出展 岸田秀氏 「恐怖とは何か」)
1、痛くて苦しいものだからである。
2、恐怖をともなうものだからである。
3、現実の危険に対応していないからである。
4、もっともおおきな恐怖だからである。
5、自我の崩壊どころか消滅を意味するからである。
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● 例 題
次の文章の【 】に当てはまる文として、最も適当なものはどれか。
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数年前、工学系の大学の研究センターに兼務したことがある。理科系でも工学とは最も縁遠い生物学をやっている者が、工学部のおもに電気系の人と接することになったので、とまどうことが多かった。
専門のことになると、まさに「ちんぷんかんぷん」で、いくら優しく説明してもらっても、何をやっているぐらいしか、理解できなかった。
それでも、同じ職場にいるのだから、何かと相互理解をしようと、互いに強力しあったが、まず驚いたのは研究に対する考え方に違いがあることであった。
「今、何を研究していますか」というのは、相互理解の第一歩となる質問である。そこで、「粘菌という変な生き物を使って、運動を調べています。粘菌というのは植物のアメーバのようなものですから、まあアメーバがどうして動くかを研究しているわけです」と答えることが多かった。
相手は、アメーバが下等動物であるぐらいは認識できているので、何となくわかったような、わからないような顔をする。内心では「まぁ、何と暇な研究をしているのか」とあきれているのかもしれない。
そこで、次ぎに【 】と聞かれることが多い。この質問が、理学系の人間にとっては、大の苦手である。
もともと、「アメーバ」がどうして動くのか」ということ自体に興味があるのであって、仮にそれが完全にわかったとしても、どう応用されるかについてはあまり考えたことがない。
せいぜい何かの研究費の申請書類に、でっち上げに近い研究の意義を記した経験しか持っていない。それでも、何の役にも立たないと考えられたら面白くないと思って、「われわれのからだの中で、白血球を初め多くの細胞がアメーバのような運動をしています。それで、その運動のしくみがわかれば、医学などに有益でしょう」などと答えることにした。
そして、「どうして工学系の人は、すぐに実用を考えるのか、基礎的な研究は、それ自体に目的があるのであって、その成果がどう利用されようと、自分はあまり興味はない」と腹の中では感じていた。
(出典 太田次郎氏 「文科の発想・理科の発想より)
1、その研究はおもしろいのですか。
2、その研究はお金がもうかるのですか。
3、その研究は特許がとれるのですか。
4、その研究は誰も手をつけていないのですか。
5、その研究は何の役に立つのですか。
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● 例 題
次ぎの点線内の一文を書きの文章に挿入したい。最も適切なのは、AからEまでのうちどれか。
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ふつう、われわれが社会生活をして生きているとき、ことに現代風の社会生活を生きているとき、社会のなかには一定のタイムテーブルがあって、それによって社会の全体が動いている。
【 A 】けれども本来そういう時間は自然のリズムの上にのっとっているわけです。
【 B 】午前と午後の違いとか、お昼になれば昼食の時間にするとか、朝多少早い遅いはあっても、学校にしろ会社にしろ、とにかく、朝始まって、夕方には少なくとも一段落つく。
【 C 】もちろん夜学や夜勤というものもありますけれども、一般にわれわれの毎日の生活のなかには、いろいろなかたちで自然のリズムがとりこまれ、生かされているのです。
【 D 】いや、ただ単に、自然のリズムだけではなくて、われわれはそういう自然のリズムの上に自分たちの生活の知恵とか、社会的な慣行とかを生かしてさらに文化のリズムをつくりだしているのです。
【 E 】。
(出典 中村雄次郎氏 「人間の時間について」より)
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会社の出退時刻とか学校の時間割りとかいうのはその典型的なもの
ですが、もちろんそれだけではなくて、郵便局にいっても午後五時まで
しかやっていないで夕方には閉めるとか、だいだい会社や役所はどこ
でも午前九時にはじまって、昼休みは一時間とるとか、銀行ではどう
だとか、いろいろある。
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1=A 2=B 3=C 4=D 5=E
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● 例 題
次ぎの文章の(A〜C)までに入る語句の組み合わせのうち、正しいものは次のうちどれか。
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白米を食べることがてせきれば人は幸せであった。その米を作る人には誇りがあった。
この国は米を食う民族である、ときまっていて、国の元は米を作ることであると疑わなかった。
【 A 】そこから思想が生まれ、人間形成がなされた。
新潟で県下の農協代表者会があって、わたしは客として参加した。米の自由化への危機感に対応した集会だが、これという名案があるわけではない。
例によって各政党の激励演説があるのだが、これが虚しい。
自由化反対を絶叫するのみで米作りの本質には及ばない。米を作ったこともないものに米の本質がわかるわけないのだ。
日本人が米を食べる量は確かに減った。【 B 】、やはり米は日本人の主食である。これから百年も千年も米を食べるのだろうか、あるいはとうとう食べなくなるのだろうか、このことをよく考えたい。
【 C 】、米から生まれた日本人の精神風土に何が代わるのだろうか、これも考えてみたい。
(出典 新藤兼人氏 「一粒の米」東京新聞所載)
1、A しかし B あるいは C そこで
2、A したがって B ところで C だから
3、A しかし B また C そこで
4、A したがって B しかし C また
5、A もしくは B しかし C また
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● 例 題
次ぎの文章の【 A 】から【 D 】までに入る語句の組み合わせのうち、正しいものは、次のうちどれか。
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私たち大人は、犬と豚とを間違うはずはないと思っている。
しかし、そういう考えはこれまでの大人の生活体験の中で、それも一人一人の【 A 】的な生活体験というよりは社会の中での【 B 】の生活体験の中で、育まれ、受け継がれてきたのではないだろうか。
そのような【 B 】の生活体験という基盤が失われてきているとしたら、、【 C 】犬も豚も身近に感じることができないような条件に置かれ、ともに生活から隔たりを持ったものになったとすれば、そういう中で生まれ、育ってきた子供たちに、【 D 】犬と豚とを区別することができるだろうか。
また、両者を区別するような形で関心が持たれるであろうか。
(出典 中村雄次郎氏 「コモン・センスとは何か」より)
1、 A、個人 B、共同 C、もし D、どうして
2、 A、集団 B、合同 C、さて D、そのうえ
3、 A、個性 B、個別 C、また D、どうして
4、 A、個人 B、合同 C、もし D、たとえば
5、 A、個性 B、共同 C、また D、そのうえ
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● 例 題
次ぎの文章の題名として、最も適当なものはどれか。
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問題にしないときには分かり切ったことと思われているものが、さて問題にしてみると実にわからなくなる。
そういうものが我々の身辺には無数に存している。「顔面」もその一つである。顔面が何であるかを知らない人は一人もいないはずであるが、しかも顔面ほど不思議なものはないのである。
我々は革を知らずに他の人と付き合うことができる。手紙、伝言等の言葉的表現がの媒介をしてくれる。
しかしその場合にはただ相手の顔を知らないだけであって、相手に顔がないと思っているのではない。
多くの場合には言葉に表現させられた相手の態度から、あるいは文字における表情から、無意識に相手の顔が想像せられている。
それは通例きわめて漠然としたものであるが、それでも直接会ったときに予期との合不合をはっきり感じさせるほどの力強いものである。
いわんや顔を知り合っている相手の場合には、顔なしにその人を思い浮かべることは決してできるものではない。
絵を眺めながらふとその作者のことを思うと、その瞬間に浮かび出るのは顔である。友人のことが意識に上る場合にも、その名とともに顔が出てくる。
もちろん顔の他にも、肩つきであるとか後ろ姿であるとかあるいは歩きぶりとかというようなものが人の記憶と結びついてはいる。
しかし、我々はこれらの一切を排除してもなお人を思い浮かべ得るが、ただ顔だけは取りのけることができない。後ろ姿で人を思うときにも、顔は向こうを向いているのである。
(出典 和辻哲郎氏 「面とペルソナ」より)
1、不思議な顔面
2、顔面とは何か
3、他人と顔面
4、顔のない付き合い
5、言語的表現と顔
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